0020/07/27

フィンランド通信 No.3

さて、今回の話題は...
MR2さんからレスポンスをいただいので、自動車にしましょう。

先週末に、ヘルシンキから西へ180kmほど離れたNaantali方面へ小さな旅をしてきました。目的地は、ムーミンワールドと、その兄弟遊園地のアドベンチャーランドです。宿泊は、Naantaliから車で40分くらい離れたMussaloにある海岸に面したのキャンプ場。車が無いと、どうにも動けない計画だったので、レンタカーを借りて行ってきました。

まず、最初のハードルは、レンタカーの予約。こちらでは、全席シートベルトが義務なので、家族6人分の席が必要。そうなると、一般の5人乗コンパクトカーやセダンは使えないので、7〜8人乗のミニバスタイプをネットで検索。まず、値段にビックリ!1週間借りると最低1000ユーロから。

それでも勇気を出して、申し込みをしたところ、まだ照会中で24時間以内に返事が来るとのこと。平行して、メールでメジャーなHerts, ABIS, Budget,そして親しみ深いトヨタレンタカーに問い合わせをかけました。結果はメジャー系は全て車が出払っている、との返事。トヨタだけが、小さめのCorolla Versoなら確保できる、と回答が。

結果オーライ、1日60ユーロというリーズナブルな価格で、少し狭さを感じますが、5席+後に2席補助席の小型車を予約できました。日本ではスパシオに相当するようです。
http://www.toyota-europe.com/cars/new_cars/corolla_verso/gallery.aspx

車が確保できなければ、友人が予約してくれたキャンプ場もキャンセルして、旅をあきらめねばならなかったため、一安心...ではありましたが、実は内心、ほとんど経験のない右側通行&左ハンドルに高まる緊張感がじわじわと...

友人からは、こちらの車はマニュアルが多いよ、と言われていて、確かにご近所のベンツやBMWもマニュアルです。配車当日、ディーラーに行ってみると、10年ぶりの「マニュアル」! こちらに来てから、運転することを意識しつつ、バスに乗るときや友人の車に乗せてもらう時でも、前方の風景や信号、交差点の様子など、運転しているつもりで、意識していましたが、いざ道路に出るとなると緊張感は高まります。

お約束のエンストを2回、ガクガク車体を揺らしながら、ここで初めての信号待ち。ここの信号は、青になる直前に、赤と黄色が一瞬同時に点灯するんです。大回りで左折して、大通りを加速。走り出してみれば、中央分離帯や交差点の構造は感覚的に馴染みやすく、迷う事はまったくありませんでした。

左ハンドルの違和感を挙げると、右前の車両感覚がつかめない、右手をシフト、左手1本のステアリング、そしてルームミラーの位置、つい左上の窓の外をチラチラと見てしまうんですよね。あと、バックするときに左側から振り返るくせは抜けません。交差点では、お約束のワイパーが動き出します。妻曰く、「アクセルとブレーキも反対?」。

一番緊張したのが、ロータリー型の交差点、はじめての時、入りっ鼻にエンストをしてしまいました。そして、行き先の標識をみたら、あっ!過ぎちゃった!。でも、慌てずもう1周すれば、ちゃんと曲がれます。慣れると便利ですね。信号待ちも無いし。

そうこう、旅を終えて、だいぶ慣れました。近所のスーパーへ買い物へ行くのもお気軽に行けます。でも、こちらでは車の値段は高く、レンタカーを1年借りると200万円くらいとのことで、車の無い生活が基本です。ここヘルシンキ、近郊のエスポー、バンター市では、バス路線が網目のように整っており、決して本数は多くありませんが、車無しでも十分に生活できます。

しばしの異国での運転を楽しみました。
また、長くなってしまいました。
では、また。