0020/08/19

フィンランド通信 No.6 学校が始まりました

6月1日からの長い長い夏休みが終わり,8月12日から小学校が始まりました.
我が家に小学生は3人,1年生,2年生,4年生です.

フィンランドでは,誕生年で学年が分かれます.うちは全員早生まれではないので,日本と同じ学年に入れました.でも,職場で同室の米国人教授にも3人の小学生がいるのですが,1年生の子は2002年の6月生まれ.アメリカでは9月1日を境に学年を分けるので,6月まではアメリカで小学校に通っていたのですが,フィンランドではまだ幼稚園児扱いです(4月から8月生まれだと日本でも同じ扱いですが...)でも彼らは母さん先生による自宅学校で1年間勉強するそうなので,フィンランドの学校とは無縁です(うちでは絶対無理!).

フィンランドでは,フィン語を話せない移民の子供向けに,最初の1年間はフィン語の習得を中心とした特別クラスがあります.うちの子達は,まずそのクラスに通います.習得の度合いや,科目によって,一般のフィン語の授業に混ぜていくそうです.4年生の息子は,早速英語の授業を受けることになっています.確かに英語の授業なら,母国語が多少分からなくても行けそうですよね.フィンランドでは小学校3年生から英語の授業が始まります.

そして,こちらはオプションですが,日本語(母国語:たぶん他の国の言語もあると思います)の授業も公的に受けられます.毎週火曜日の午後6時から8時まで,こちらは自力で通学ですが,授業料は無料です.先生はフィン人の旦那さんと結婚した日本人の女性のようです.(今日からスタートで,まだ会っていません)

学校教育にかかる費用は,基本的に完全無料です.遠くの子供はバスの定期券を支給されます.うちの子達は,フィン語が全くできないのと,直通のバスが無いのでタクシーですが,バスの無い地元の子もタクシー送迎です.鉛筆,ノート,消しゴムも支給,給食も毎日ありますが,もちろん無料.教科書は学校が管理していて,1年間貸してくれます.

学校教育は貧富の差によって不公平があってはならないですよね.素晴らしいシステムです.